〜彩〜

◇Iam Chameleon Girl◇
   
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| 2014.09.20 Saturday | - | - |


おんなおんなしい感じに憧れて
ネイルを落とし、短く切りそろえた爪先をみつめる。

その子どもじみた指先は、私のありままのような気がして。

ママのカポカポのハイヒールを履いて、顔中に真っ赤な口紅を塗りたくって、
箪笥の奥から引っ張り出してきた長いスカートを、
ずるずる引きずりながらお姫様ごっこをしていたあの頃。

私は一人っ子で、鏡の中の自分とお話するのが大得意だった。
たぶん、それは今でも変わっていない。

あの頃の私の心の状態と、今の私の心の状態は何も変わっていないはずなのに、
ずいぶんと遠くまで来たような気がする。

爪を伸ばすという行為そのものが、まるで背伸びしているかのようで。

それでも、少し自分の唇に馴染むようになった、薄いピンク色の口紅は、
今の私にとって、せめてもの武器。

「女って化粧とかお洒落とかたいへ〜ん。」
そんなふうにきっと、いかにもな台詞を私は口にしたいだけなのだ。
| 2009.02.09 Monday | 感。 | comments(0) |


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| 2014.09.20 Saturday | - | - |
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