〜彩〜

◇Iam Chameleon Girl◇
   


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| 2014.09.20 Saturday | - | - |


なくなる日
これまたドッカン!と、どえらいニュースが飛びこんできた。
いや、ニュースがドッカン!じゃない。
それを聞いた私の胸のどっかがドッカン!と爆発したのだ。
知らされた声は、とても静かで群青色だった。

好きだったんだけどな。
数少ない、楽しく話をできる人だったんだけどな。
AB型同士って肩に力が入らないですよねーって言いあえたことがすごく嬉しかったのにな。

きっと、とても私が想像もつかないくらいに、いろんなことを抱え込んでぐるぐるしてて、攻めちゃってたんだろうな。


薬物の多量摂取だったんだって。


飲みの席での彼女の話は、常に面白くて楽しかったけど、いつだって籠城してるようだった。
自分の強さをアピールしながら、繊細さを付け合わせることを決して忘れない。
自分の存在意識を示したかったのかしれない。
それでいて、本当の自分を明らかにしようとは絶対にしない。


この世の格好とは思えないギラギラしたファッションで颯爽と歩く姿はとても魅力的でした。

正直悲しいとか淋しいとか今は思えない。
言い残したこととかもあるかもしれないけれどなんだかよくわからない。
いなくなってしまって、もう一生会えないことだけは分かっていて、それが信じられないということだけ。


しみったれたことは言わない。
そういう仲でもない。
ただ、あなたの人生に少しでも関わることができて、(あるいは、私の人生に関わってくれて)私は幸せでしたと言わせて下さい。


25日は、パピの一周忌。
2日前の出来事でした。


パピのことと言い、この1年、私自身、『死』のことばかり考えていて、ブログもそんな感じだけど、パピも彼女も向こうの世界で幸せに暮らしていることを信じて、私自身ももう少し上向きなことを考えて、それをブログに残せたらいいな。
| 2010.07.25 Sunday | 戯言。 | comments(0) |


telephone

受話器の向こうで、深夜の道路をバイクが真っ直ぐに走りぬけていく音。
バイクや車が他になかったのだろう。
音は気持ちいいくらいによく伸びていき、
こちら側にいる私の耳にまできれいに到達した。


受話器の向こう側の世界は、いつだって別世界。
声に手が届きそうで絶対届かないじれったい場所。
自分が今すぐに飛んでいくことができないところ。
ときどき相手の声を通り越して、声の背景に耳を済ませてしまうのは、
一瞬意識がそちらの場所にトリップしたがるから。


そんなこんなで、中身のあるようなないような(多分ほとんどない)
久々の長電話を終えた後、熱いお湯に10分も浸かっていれば、
心臓が体を突き破らんばかりに、内側から胸を叩き始め、
無数の玉汗が顔面中にじんわりと浮き出てくる。


その汗を拭いながら
「さっきの電話、何を話してたんだっけ?」
と思い返してみるが、それがちっとも思い出せない。
たしかに意識が飛んでいた部分があったことは認めるが、
私にとって、電話でのやりとりとは「やりとり」そのものよりも、
「電話での」というところのほうが重要なのだろう。


声とか、その人のいる場所とか、そちらの部屋で流れている音楽とか・・・。


だって、こんなにもうんざりするような日常が戻ってきたにも関わらず、
こんなにも安らかな気分でいられるのは、
日常が再度侵食しきれないほどに、私の中で満たされる何かがあったからに違いない。

 

| 2010.07.14 Wednesday | 戯言。 | comments(0) |